「はて?を大事に、声を出し、つながっていくこと」福島瑞穂さん(参議院議員)

100人会議「ジェンダー平等ってな〜に?」で、福島瑞穂さんにコメントをいただきました。この運動の初期から応援してくださっています。今回も視察先の韓国から駆けつけてくださいました。 

ワールドカフェすごく楽しかったです。いま「虎に翼」をみているのですが、「はて?」いいですよね。理不尽だと思うこと、変だよねと思うこと、違和感あると思うことに、「はて?」という女の人がゴキブリのようにと言ったら比喩が悪いかしら(笑)全国津々浦々に、あらゆるところにトラコさんがいる社会、「私に翼」「あなたに翼」「みんなに翼」、そういう人があっちの職場にもこっちの職場にもここのPTAにも続出する、という状況になると、ボトムアップで変わっていくなあと思っています。「はて?」を大事に、声を出し、つながっていくこと、一緒にやっていきたいです。

そこでここ国立女性教育会館です。今日の会に、どんなことがあっても、韓国のスケジュールを繰り上げても走ってきたいと思ったのは、存続がかかっているからです。たくさんお世話になりました。これだけの会館、壊すのは簡単ですがつくるのは無理です。この話が出てから、自治体や地元の皆さんと、文科省、そして内閣府男女共同参画局と交渉を続けてきました。現在は文科省管轄で、これから内閣府と共同管轄にしようとしていて、そのなかでも会館の移転の話が出ています。移転して機能強化するというので「機能強化ってなにをやるんですか?」ときいてみると「オンライン研修、それとNWECから国内の各ブロックに講演に行く」というんです。それは機能強化ではない、情報の発信にはなるかもしれないけれど、人々がここで集っていろんなことを共有しながらこの社会を変えていくということにはならないと思います。

ここには14万冊の図書資料があります。かつて事業仕分けで「女性と仕事の未来館」が潰されて、山川菊栄さんたちのすべての資料が流れ流れて嵐山にたどり着いています。本当に貴重な資料が山ほど所蔵されています。国との交渉で「14万冊の図書資料はどうなるんですか?」ときいたところ、「嵐山町と埼玉県に考えてもらいます」という回答でした。あれには本当に驚きました。機能強化といっておきながら、じつは先のことを考えていないということです。オンラインでの発信と、14万冊の図書資料と、そのほか施設・設備など様々なものは、一体として運営されなくてはいけない。図書資料は倉庫に入れればいいというものではありません。国の回答を聞いて、このままではダメだと思っています。

かつて神奈川県は、かながわ女性センター江の島を潰して藤沢に移転しました。費用がかかる、遠い、という理由で潰したんです。それと同じようなことをここでやってはいけないと思います。改革は必要です。この場所で、もっと若い人が使ってくれる施設にするとか、それはしたいと思いますが、潰すことは避けたい。移転というのは、実は潰すのと同じじゃないかという不安を持っています。都心に引っ越すと場所が狭くなるわけですから、ここのような環境はなくなってしまうわけです。これから、このNWECを、もっといろんな企画で使い倒して、元気にしましょう。

国立の女性教育会館がなくなることの意味はすごく大きいです。機能強化という名の縮小をさせないために、使い倒しましょう。ホールがあり宿泊施設がある会館は貴重です。これから私の方は行政交渉も続けていきます。ちなみにここの土地は埼玉県の所有で、県に賃料を払っているそうですが、移転する際にはすべて更地にするという契約ということで、いったいどうなってしまうのか。私はぜひこのまま残したいと思っています。一緒に頑張っていきましょう。

#ヌエックまるごと存続を

コメント